はじめまして。
「フェイス歯科医院」の院長、豊島道郎(とよしま・みちろう)と申します。
皆さまは、『北風と太陽』という童話を覚えていらっしゃるでしょうか。旅人のコートを脱がせたのは、力でねじ伏せようとした北風ではなく、穏やかな態度で接した太陽でした。私は、歯科医師の姿勢にも同じことがいえるのではないかと思っています。
初めて訪れる歯科医院は、誰でも緊張するものです。心の中で抱えていることも、なかなか口に出せないのではないでしょうか。これは、完治を妨げる大きな障害です。当院では、物腰の柔らかい話し方に気をつけ、笑顔で緊張をほぐすよう心がけています。
また、必要以上の治療を行わないことにも留意しています。歯は、唾液の持つ殺菌効果と自然治癒力で、自らを治していく性質があるのです。さらに、殺菌力を持つ詰め物を併用すれば、その効果はさらに高まるでしょう。「歯科医院に通う」という習慣がない方でも、適切な処置を施すことで、疾患の進行を食い止めることができます。
私は、代々歯科医師を続けている家庭に生まれ、自分で3代目になります。今でも覚えているのは、父親が患者さんに対し、かなり手厳しい言い方をしていたこと。子どもながらに「怖いなぁ」と感じたのが、北風ではなく「太陽でありたい」と思ったきっかけです。
その後、歯科医院勤務を続けるうちに、具体的な治療方針が見えてきました。それは、「最小限の治療による、最大限の笑顔」。歯科医院が持つネガティブな要因を極力排除し、どのような形であっても、とにかく治療を開始していただきたい。そんな想いが、次第に強くなっていったのです。
そのような矢先、「フェイス歯科医院」を引き継ぐ機会に恵まれました。これからは、昔から利用していた患者さんのご期待や信頼を裏切らないためにも、全力をもって地域医療に貢献していきたいと考えています。どのようなお悩みでも、ぜひお気軽に、声をかけてください。よろしくお願い申し上げます。
院長 豊島道郎